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【国立小受験】巧緻性課題で先生方が見ている合格ポイント

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こんにちは、アイリス幼児教育のあやです。

以前SNSでこんな質問をいただきました。

「お受験で見られるちぎりって、どこを重視すればよいのでしょうか?」

正直な話、 ちぎりなんて特別な練習しなくても 大人になれば誰でも簡単にできますよね。

それを幼児のうちに練習させることに何の意味があるのって思われる方がいらっしゃるのも当然だと思います。

同じような疑問を持っている方も多いと思いますので、今日は、国立小受験の巧緻性課題として有名なちぎりと、巧緻性を通して学校の先生方は何をチェックしてるのか、という話をします。

幼児期に身につけるべき巧緻性とは?

まず前提として 巧緻性を簡単な言葉に置き換えると 「手先の器用さ」です。

小学校受験では制作試験の中で、

  • 描く
  • 塗る
  • 切る
  • 貼る
  • 折る
  • 結ぶ
  • 巻く
  • 通す
  • 丸める
  • 包む
  • ねじる
  • ちぎる

といった要素を取り入れた課題が各校(私立小も含みます)で出題され、巧緻性が判断されます。

その理由は、「手指の巧緻性は手指を使う学習、 繰り返しを要する学習への好き・嫌いに影響し、様々な学習への取り組みと関連する」 という研究結果があるからです。

つまり巧緻性の高い子は、将来物事に集中して取り組み、学習効果が得やすい子と言えるわけですね。

この研究は、2007年に埼玉大学の川端博子教授らが小学6年生518名を対象に巧緻性を測定する 「糸むすびテスト」の結果から明らかになったものです。

このテストの成績上位だったグループは、そうでないグループと比べて 、漢字練習、計算練習、リコーダー、習字、裁縫、工作といった様々な学習活動を楽しんでいるという結果が出たんだとか。

学校側も将来伸びる子の素地ができている子と学んでいきたい気持ちはあるでしょうから、 制作や絵画試験を取り入れる学校が多いのも納得です。

ちぎり上達までのステップ

さて冒頭にご紹介した質問に話を戻します。

ちぎりの練習をする際に重視すべきは 、丁寧さとスピード です。

最初に丁寧にちぎれるように練習する。
そして、徐々にスピードを上げてくのがセオリーとなります。

ただ、ちぎりがなかなかできていない場合は、無理にやらせるのではなく、粘土や洗濯バサミ、折り紙、シール、ビーズ等の指先を鍛える遊びを十分行うところから始めてくださいね。

ちぎりの練習は新年長(年中11月)からでも 十分間に合います。

国立小の先生方が見ている合格のポイント

さらにお話しすると、国立小入試の制作はちぎりができればOK!ちょうちょ結びができればOK!という単純なものではありません。

国立小受験時の巧緻性課題で見られているのは、ちぎりが上手、下手だけでなく、色塗りが上手、下手だけでなく、貼るのが上手、下手だけでなく

先生の話をよく聞いて指示を理解し、 最後まであきらめずに集中して 取り組むことができるか、の方が重要だと思っています。

「最後まで終わらなかったけど合格した!」

というお話を耳にしたことはありませんか?

できなかったのに合格したのには、ちゃんと理由があります。

合格したお子さんは、先生の話をよく聞いて指示を理解し、最後まであきらめずに集中して取り組むことができたのだと思います。

国立小の考査では、できない子をふるい落とすようなお試験はしません。

それよりも あー、もうだめだぁぁぁって追い込まれた時でもめげずに頑張り続けられる精神的にタフな子をピックアップしていく試験です。

ですから、子どもに相応の負荷をあえてかけて、先生は反応と取り組み姿勢を見ます。

制作だって 1つずつ手順を教えてあげれば、年長児童でできない子はほとんどいません。

それなのに、学校によっては、制作工程を一度見せただけで時間制限内に作らせようとするのはなぜか。

試験会場という緊張する場面で、一見無理そうな問題を出された子どもの反応と姿勢を見たいからです。

国立小に通う生徒は、研究発表等で大勢の来客の中で模擬授業を展開するなど、他校とは違った緊張感の中で、個を発揮する力が求められます。

その場を想定した時に堂々としていられるのか、挙動不審になってしまうのか、物怖じして萎縮してしまうのか…当然、見分けているでしょう。

国立小受験で合格の近道があるとすれば、それは、逞しくしなやかな精神と、何事も前向きに集中して取り組む姿勢を養うことなのだと最近強く感じています。

塾なしで合格している方は、たいていこのタイプです。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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